そんなわけで、渡辺望です。
しております、冬公演の稽古。
PCの前でうんうん唸って、ちょっとづつ書けたものを稽古場に持って行って、
ああでもないこうでもない、とまた唸りながら立ち上げていきます。
書いたモノをまず読んでくれるのは劇団員たちなわけで。
まず彼らが面白いと思ってくれるかどうか、ドキドキしながら渡すわけで。
でも、そんなこと気にしてないよ、みたいな表情を装いながら、台本読んでる彼らの顔をちらちら見たりしています。
そんな、台本の一部。
「ふわりと消える」とか、「忽然と居なくなる」とか、
僕の台本にはよくそういう言葉が出てきます。
で、いざ稽古場でやってみようという段階で、どうするの??と困ることがしばしば。
演出してても、「ここでぱっと消えて」とか、「溶ける様に居なくなって」とかよく言います。
でも、みんな慣れてくれてるのか、無理とは言わない。
一緒に悩んでくれるのです。
こんな感じで。
絶賛稽古中です。
お楽しみに。
天幕旅団
「夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る」
温かくて柔らかで、真っ昼間みたいな夜だった。
アタシの目に焼きついて離れない、躍動する背中、
真っ白い闇に包まれて、遠ざかっていくカーニバル。
あれはきっと魂の葬列、祝祭に彩られた弔いの笛の音。
まん丸い月のその真下、コッペンの丘の処刑場、
パイパーはその日もひとり寂しげに、銀色の笛を吹いていました。
1284年6月26日、聖なる記念の日、
ハーメルンの街から130人の子供が消えた。
楽しげな笑い声と音楽も消えて、街は静寂に包まれた。
アタシはそこに取り残されて、今日でちょうど10年が経った・・・
天幕旅団次回は、「ハーメルンの笛吹き男」を本歌取り。
ドイツに伝わる謎多き物語を紐解く、追憶のファンタジー。
<作・演出> 渡辺望
<出演> 加藤晃子 佐々木豊 渡辺実希 渡辺望
@SPACE雑遊
http://www.zatsuyu.com/
2015年12月18日(金)〜21日(月)
12月18日(金)19:30
12月19日(土)15:00/19:00
12月20日(日)11:00/15:00
12月21日(月)15:00★/19:00
前売り3000円/当日3300円
平日昼割2700円(前売・当日共)/高校生以下1500円(要学生証)
チケット発売中!!
http://ticket.corich.jp/apply/68871/002/